手のひらや足底で長径6㎜を超えるものや、比較的おおきなもの、大きさや色が変化してきたものは悪性黒色腫との鑑別が必要であり、ダーモスコピーによる検査や切除による病理組織検査を行います。整容的に気になるものはレーザー治療、外科切除を行います。切除の場合、ホクロの大きさ、部位、年齢などを考慮し、目立たない傷跡に仕上げる工夫をしています。
皮下に角質塊のつまった袋が形成されたしこりです。
治療は外科的に切除が原則ですが、感染、炎症を併発したものは抗生剤による治療を行います。
脂肪腫は全身のどこにでも出来うる1~10センチほどの脂肪細胞由来のやわらかい皮下腫瘤で、いわゆる「脂肪の塊」です。石灰化上皮腫(毛母腫)は小児の顔面、頚部、上腕に好発する1~2センチの固い皮下腫瘤です。いずれも摘出が必要となります。
血管腫とは血管の奇形・増殖によるもので、生まれつきの赤あざ(単純性血管腫)や生後まもなく顔や腕に出現するいちご状血管腫、唇にできる青黒い静脈湖などがあります。これらの症状に対してはレーザー治療や、部位によっては外科切除を行っています。赤ら顔や酒さなど、毛細血管の拡張を主体とするものにもレーザー治療・光治療を行っております。
ウイルス性のいぼは一般的に液体窒素による治療が行われますが、当院では難治性のウイルス性いぼに対してはレーザー治療(クリアスキャンヤグ、炭酸ガスレーザー)を行います。
小児でレーザー治療が困難な場合や、液体窒素による治療が妥当と思われる場合は近医を紹介しております。
頚部や腋のした、鼠径部などに多発する数ミリのいぼ(アクロコルドン・スキンタッグ)は、整容的に気になる場合はレーザー治療(炭酸ガスレーザー)や切除を行います。