形成外科はケガややけどを治療する専門科でもあります。傷をきれいに治すためには初期治療がとても大切です。当院では傷の状態にあわせて最適の治療を行い、きれいに早く治すことを心がけています。
ガラスや刃物で切った傷のことを言います。傷の深さによっては縫合したほうがきれいになおる場合が多いです。縫合の際にはきれいに治るように、真皮埋没縫合という特殊な縫合法を行います。
いわゆる擦り傷です。道路や公園などで転んで受傷した場合には、傷の中に砂利などの小さな異物が混入している場合が多く、このまま治してしまうと異物が皮膚の中に埋もれてしまって刺青のような状態になることがあります。これを防ぐために傷の表面に麻酔クリームを塗って、異物を十分に取り除く治療を行いた後に軟膏処置をします。
鈍的な外力によって、皮膚が裂けたりつぶれたりした状態です。傷の辺縁の損傷が高度の場合には、治癒に時間がかかることがあるため、皮膚の損傷のひどい部分を一部切除して、きれいな状態にしてから縫合します(デブリドマン)。
針などの先端のとがったものによる傷です。傷の奥に異物の先端が紛れ込んでいることがあるため、場合によってはレントゲン検査などが必要になります。
動物や人に咬まれた傷のことを言います。歯に付着している雑菌によって傷が化膿することが多いため、十分な洗浄、抗菌薬の投与、破傷風の予防注射などが必要になります。 ぴったりと縫合すると雑菌を閉じ込めてしまうため、縫合は行わないか、もしくは傷を軽くよせる程度に縫合を行います。
やけどはどのような場合でもすぐに冷やすことが重要です。これによりやけどがより深くなることを防ぐと同時に、痛みを和らげる効果があります。 まず水道水などで、衣服を着ている場合には無理に脱がせずに衣服の上から20分ほど冷やしてください。水ぶくれなどができた場合は破らないようにしてください。十分に冷やした後に濡らした清潔なタオルなどで覆って医療機関を受診して下さい。
やけどは乾かさない湿潤療法という治療法が基本となります。創傷被覆材や軟膏などで熱傷面を閉鎖し、傷の表面から出てくる有効成分(サイトカイン)によって傷を治す治療法です。頻回のガーゼ交換が不要なため痛みを伴わず、早期に治癒させることが可能です。傷の表面が感染している場合にはこの治療法は適さないため、専門医による指導が必要となります。
やけどは深さによってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されます。
ヒーライトⅡとは590nm、830nm の2波長を患部に連続照射することにより、皮膚の深部までLEDのエネルギーを到達させることで血流を格段に促進させ、マクロファージ細胞の増殖、リンパの流れを向上、長期的にコラーゲン・エラスチン増産や肌のターンオーバーの促進、創傷治癒促進、ニキビ菌の殺菌など多角的にアプローチし、肌の治癒力と肌代謝を向上させる医療機器です。
赤くみみずばれのように盛り上がる傷跡は、一般的に「ケロイド」と思われることが多いですが、専門的にはケロイド・肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮といったものの可能性があり、それぞれ治療法が異なります。
ケロイドは体質によるものが多く、遺伝することもあります。ケロイドはニキビや毛嚢炎などからも発生することがあり、胸や肩、お腹(特に帝王切開をされた方の下腹部)、またBCGの注射跡、ピアスをあけた耳にできることもあります。
シリコンジェルシートは傷跡、肥厚性瘢痕、ケロイドを圧迫することで血流を低下させ、皮膚線維細胞の増殖を抑えると言われています。また圧迫することで服や体の動きで傷がすれないため傷に対する刺激を軽減することができます。大きさを自由にカットすることができ、繰り返しの使用が可能です。
1枚6x12㎝ 5,225円(税込)