マスダクリニック

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形成外科

乳房再建術

乳房再建術とは乳がんで乳房を失ってしまった患者さんに対して、新しく乳房を作り直す手術です。
手術方法は患者さん自身のお腹や背中の組織(自家組織)を使う方法と、インプラントによる再建方法があります。

当院では乳がんで乳房全摘術を行った患者さんに対して、人工乳房(アナトミカル型シリコンインプラント)を使用した乳房再建術を、健康保険の適用下で受けていただけます。保険適用のインプラントを使った乳房再建術は、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の認定を受けた施設でのみ受けられます。

インプラントによる再建は、手術時間や入院期間が短く、手術による体への負担も小さいため、長期間の入院ができない人や早く社会復帰をしたい人に適しています。

インプラントによる再建手順

インプラントによる再建では、インプラントを入れる前にティッシュ・エキスパンダー(組織拡張器)という器具を大胸筋の下に留置し、生理食塩水を注入して徐々に皮膚や筋肉を十分に伸ばしてから、インプラントに入れ替えるのが一般的です。当院ではティッシュ・エキスパンダーから、インプラントに入れ替える手術のみを行っております。ティッシュ・エキスパンダーを留置する手術は入院・全身麻酔での手術となるため、提携医療機関にご紹介させていただきます。

大胸筋の下にティッシュ・エキスパンダー留置 生理食塩水を注入し、皮膚・筋肉を拡張させる

ティッシュ・エキスパンダーを除去し、シリコンインプラントに入れ替える

起こりうるリスク

感染
ティッシュ・エキスパンダーやシリコンインプラントが細菌に感染してしまうことがあります。その場合は、人工物をいったん取り出して感染を治療し、完治してから再建をやり直さなければなりません。
被膜拘縮
インプラントの周囲に線維性の被膜が形成され、膜が硬くなって縮むことにより再建した乳房が非常に硬くなったり、変形や痛みを生じたりすることがあります。

メンテナンス

健側乳房の下垂や、経時変化などにより左右のバランスが悪くなった場合には、再建していない側の乳房を持ち上げる、縮小する、豊胸するなど、バランスを合わせるタッチアップ手術が必要になることがあります。この場合保険の適応とはなりません。

インプラントは人工物であるため、将来的に劣化する可能性があり、10~20年後の入れ替えが必要となる場合があります。破損や変形がないか、定期的にMRIやCTによる検査が必要です。提携医療機関にてこの検査を行っていただいております。

乳輪・乳頭の再建

再建した乳房に乳輪・乳頭も再建することができます。

乳頭の再建方法

健側乳頭からの移植
健側の乳首から半分ほど切除して移植する方法です。健側の乳首が大きな方に適している方法です。
建側乳房 ⇔ 再建側乳房
局所皮弁
乳頭移植ができない場合、新たに乳頭を作る場所の皮膚を利用して乳頭を作ります。
局所皮弁の一例

乳輪の再建方法

健側乳輪からの移植
健側の乳輪をドーナツ状に切除して移植する方法です。
乳輪が大きな方に適している方法です。
大腿基部からの皮膚移植
足の付け根の皮膚を移植する方法です。
乳輪の小さい方、健側に傷をつけたくない方に適した方法です。
アートメイク
メディカルアートメイクで乳輪を作る方法です。(保険適応外)
健側乳輪から移植・大腿期部より移植

提携医療機関

  • よこはま乳腺・胃腸クリニック
  • 川崎市立井田病院
  • 済生会横浜市東部病院
  • 東京共済病院

陥没乳頭の治療

陥没乳頭とは、乳頭が表面に突出していない状態のことです。普段は引っ込んでいても、刺激を与えると突出してくるものを仮性陥没乳頭と言い、突出しないものを真性陥没乳頭と言います。

正常な乳頭の形態と陥没乳頭の違いのイラスト

陥没乳頭では整容上の問題もありますが、陥没部分に垢がたまり化膿を繰り返す場合や、赤ちゃんが上手に母乳を吸えないことなどが問題となります。

治療法

仮性陥没乳頭であれば、吸引やマッサージで改善することがあります。
また化膿しないように清潔を保つことは大切です。真性陥没乳頭であれば、手術が必要な場合があります。

局所麻酔下に乳頭下の線維のひきつれを解除し、陥没した乳頭を引き出します。
特に妊娠の可能性があるは、授乳に必要な乳管を温存しながら手術を行います。
真性陥没乳頭の場合は妊娠前に治療される事をお勧めします。